NOW ON SALE:『Let’s みやぎ 2024-25』に掲載されました‼
河北新報出版センター発行の『Let’s みやぎ 2024-25』(2024年4 …
【曹洞宗 渓谷山 保壽寺】TDO+MOON BALANCE × Tera-Ken
2024年3月春彼岸、昨年来 お打ち合わせを重ねて参りました保壽寺の新しい御朱印『立体切り絵御朱印』が完成致しました。
当寺の本堂のご本尊さまを お護りになられている飛天(天女)さまを 切り絵に致しました。
ご制作は、現在 多方面で目覚ましいご活躍をなされておられます 切り絵作家 望月めぐみ氏に依頼致しました。詳細につきましては、『お取り扱い商品』をご高覧下さいますようお願い申し上げます。
私の細やかなお願いを、しっかりと そして いつ いかなる時も 温かく受け止め 類まれなる確かな技術をもってして、そっと やさしく一枚の紙に 愛を紡ぎ 光を注いで頂きました。望月様、ありがとうございました。改めまして、この場をお借りし 略式ながら 心より厚く御礼申し上げます。
御朱印の文字は、印字ではなく、ひとつひとつ 私が筆をとっておりますが、この立体切り絵御朱印が完成し、最初に入れた文字は、望月様がお好きな『月』にまつわる禅語と致しました。
『掬水月在手 弄花香満衣』
みずを きくすれば つき てにあり はなを ろうすれば かおり ころもにみつ
唐の詩人である于良史(う りょうし)の「春山夜月(しゅんざんやげつ)」という春の美しい情景を詠んだ詩の一節で、禅語として 古来より あまたの歴代の祖師たちが用いてこられました。
月は実際に手に取ることは出来ないが、月夜に水をすくいあげてみれば、月がそのすくいあげた両の手に映っているではないか。
禅宗の教えの根本は、座禅にあると言われております。私たち禅宗の僧侶が座禅をするとき、『手』を とても大切に致します。法界定印(ほっかいじょういん)といい曹洞宗(そうとうしゅう)では、右の掌の上に 左の手の甲を重ね 両手の親指の先を付くか付かないかに合わせます。誤解を承知で、皆さまに分かりやすくお伝え致しますと、『この手の中に 仏さまがおられます』。つまり、指先にまで神経を研ぎ澄ませ、この両の手が作り出す空間は、いついかなる時も 卵の形のような楕円形を維持しなければなりません。
両親から ご先祖さまから頂いた温かな手を指を、座禅をするときのように そっとやさしく曲げて ゆっくりと水をすくってみれば、両の手には 月をおさめることができ、心は、お月さまのように丸くなるというのが 私の解釈です。
同じように、花を目で見るばかりではなく、花を そっとやさしく手にとり愛でてみる、花とたわむれれば、自ずと着ている服に 花の香りがうつるという意味です。
「月」は、心であり、真理や悟りの喩(たと)えとして、遠くに輝いているものではあるけれど、実は自分の中にも そなわっているもので、「花の香り」は、良き教えのように、近くにいるとも知らず識(し)らずのうちに 我が身に染み付いているものであるという教えです。
私自身、僧侶という立場にありながらも、お恥ずかしながら、皆さまと同じように、日々 一喜一憂し、心が定まらない「とき」を過ごすことも多々ございます。筆をとることで、先達の美しい教えに 今いち度 心を留めたり、たくさんのお檀家の皆さまの想いやカフェにお越し頂く皆さまの温かさに触れ、人として 僧侶として 大切なことをご教示頂き、日々育てて頂いていると、本日も深く深く考えさせられる一日でした。
今日お会い致しましたお檀家のSAさま、SUさま、Hさま、お電話頂きましたHさま、ありがとうございました。
私の拙い英語での数時間のお打合せを頂きましたデザイナーDさま ありがとうございました。
アーテイストOさま 短いお時間でしたが、素敵な作品をありがとうございました。
カフェにお越しの皆さま 遠路ありがとうございました。お利口さんなワンちゃん ありがとうございました。
コース料理のご予約にてお越し頂きましたAさま 先日に引き続き ありがとうございました。ご友人の皆さま この度も本当にありがとうございました。
そして、Sさま お忙しいところ、お手伝い頂き ありがとうございました。
I appreciate all of your kindness with my heart <3