MAIN HALL:本堂外観
©︎Satoshi Shigeta/繁田諭写真事務所 【西参道より本堂・客殿・枯山水庭園を …
【曹洞宗 渓谷山 保壽寺】TDO+MOON BALANCE × Tera-Ken
曹洞宗(そうとうしゅう)をお開きになられた道元禅師(どうげんぜんじ)は、 かの有名かつ偉大な著書『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)の中で、『身心一如(しんじんいちにょ)』という言葉を遺しています。
『心身(しんしん)』ではなく、『身心(しんじん)』というのです。禅宗の僧侶は、厳しい修行を行うことで、身体に覚え込ませ 心に働きかけます。私たちは、歳を重ねることに その培った経験や学びえた知識をもとに いつしか知らず知らずのうちに 頭や心で考えてから 行動に移します。
「挑戦してみたいけれど、時間がない」「時間があったら、いつか やってみようかな」何かをはじめるにあたり、知らず知らずのうちに 自分で「理由探し」をしていませんか。
『調える』。心のバランスを調えてから、身体のバランスを調えるばかりでなはなく、身体のバランスを調えることで、心のバランスが自ずと調ってくることあるという世界を「お寺」を通して皆さまに ご体感頂きたく存じます。
心と身体の調和をはかるということは、命を輝かせることです。昨日 保壽寺公式Instagramでも 少しお話し申し上げましたが、『命』という漢字は、元来は『息(い)の地』と書きます。私が積年考えてきた本来の「お寺」のあるべき姿というのは、「お寺」は 決して 暗く悲しい場所ではなく、訪れる皆さまが 心を解かし ありのままで心を通わせることができる世界です。そして、同様に 住職自身も いつでもそうあるべきだと考えております。そう、本来は 決して『特別』な場所ではなく、私たちの生活の中にある日常の一部に「お寺」があるからこそ、いつしか ここに この土に『いのち』を還そうと思える。秋保の空の下、心と身体を保壽寺に委ねてみませんか。皆さまにお会い出来ますこと心より楽しみに致しております。
尚、下記日時での開催につきましては、インスタグラムにて先行告知後 おかげさまにて すぐに満枠となりました。年間スケジュール外にて 別日程にて同イベントの開催を現在検討致しておりますので、ご参加希望の皆さまにおかれましては、後述の「お申し込み方法」により、ご氏名 ご連絡先電話番号を明記の上、ご一報下さいますようお願い申し上げます。
【Wellness Retreat vol.2 in Hojuji】
■日 時:2025年3月13日(木)午前10時30分より午後2時30分まで
■参加費:
・一般 12,000円
※保壽寺檀信徒の皆さまには、ご優待特典がございます。
上記金額には、イタリアンランチコース(@3,500円/飲み物込み)が含まれております
■講 師:
・THERAPIST/MAKI先生 その他セラピストの皆さま10数名
■内 容:
・坐禅体験/住職による法話
・オールハンドによるボディケアエステ
■場 所:仙台市太白区秋保町境野字辺田山15
■お申込み方法:インスタグラムDMにて ご連絡下さい
MAKI先生/parafuse.sendai.maki YUCCA先生/yucca.ligthist
尚、インスタグラムを開設しておられない皆さまにおかれましては、『お問合せ』欄より、ご一報下さいますようお願い申し上げます
■その他:
先着順により 定員に達し次第、早期締め切りを行います。また 今回のイベントは去る1月25日開催に続き 第2回目となります。本記事冒頭のとおり、『心と身体と美』をテーマに、通年で様々な分野の講師をお招き致し、現在時点における年間スケジュールをお知らせ致しましたが、お申し込みに関しましは、各イベント詳細の告知後の募集となりますので、ご留意の程お願い申し上げます。男性の皆さまのご参加も可能ですので お気軽にお問い合わせ下さい。
今年もまた 新しい年を迎える中、毎年のように脳裏をかすめる 懐かしい記憶の ひと欠片があります。
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新年は 亡くなられた人を偲ぶためにある
心のやさしいものたちが 先に死ぬのは なぜか
己だけが生き残っているのは なぜか
そう問うためにある
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私が住職という立場にいる人間だからではなく、ひとりの人間として、ひとりの男性として、そして、この世に生を享けたものとして、本当に大切なことをしっかりと胸に刻み、今年も孋 日々歩みを進めていきたいと思います。
白銀の世界に身を委ね 雪さえる今日、毎朝 読経している「宝鏡三昧(ほうきょうざんまい)」の一節を思い出します。
銀碗盛雪 明月藏鷺 ぎんわんにゆきをもり めいげつにろをかくす
巴陵禅師が考える禅の世界です。銀のお碗と雪は、まったく違うものですが、ひと度 白に白を重ねるとどこがお碗でどこが雪なのか分からなくなります。同じように白い月と白鷺は 全く異なるものですが、それらが重なると互いに溶け合って区別がつかなくなります。
二元を自覚しながらも、それらを統合することが 真の清らかさとなるという考え方です。
身体を調え、呼吸を調え、心を調えて、それぞれに違いがある差別の世界がそのまま平等であることに気づきます。本来平等な世界がそのまま違いある世界であることに気づきます。差別と平等。相対と絶対。わたしがあなたで、あなたがわたし。しかし、その本分はやはり異なります。平等であり続けながら、担う役割は違うということ。
今 苦しい人も 幸せな人も、同じ時の流れの中で、同じ空間の中で「生きている」という喜びを、「自分は 決して ひとりじゃない」という幸せを 思い出し、見つめ合えるような きっかけとなれる場所が、ここにあると願ってやみません。
2025年1月25日(土)にスタート致します『Wellness Retreat』をはじめ、今年も様々なイベントを企画致して参ります。皆さまにお会い出来ますこと心より楽しみに致しておりますとともに、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。