©︎Satoshi Shigeta/繁田諭写真事務所

春は花、夏ほととぎす、秋は月、冬 雪さえてすずしかりけり。

曹洞宗の開祖道元禅師が詠んだ詩である。涅槃の庭と名付けられている当寺の主たる4つの庭園のひとつである枯山水の禅庭園。初春には樹齢数百年の梅の花がひと足早く春の訪れを告げ、夏には蛍が飛び交う。秋には庭園を四方から錦の紅葉が風に揺られ足跡を残し、冬には純白の雪に深紅の南天の葉々が彩りを添える。

きっとここには、我々人間が本当に欲しいもの全てがある。そう信じている。