A QUOTE:第3回リトリートイベント開催しました!!

去る2025年5月17日(土)に第3回目となりますリトリートイベントを開催致しました。今般は、2名の素晴らしい講師を遠路よりお迎えし、『薬膳茶&セルフケケアヨガ』を行いました。本ホームページに先立ちまして、当寺公式インスタグラム内のリール動画にて 当日の様子を投稿致しておりますので、是非ご視聴頂きたく存じ上げます。
I wandered lonely as a cloud
That floats on high o’er vales and hills,
When all at once I saw a crowd,
A host, of golden daffodils;
Beside the lake, beneath the trees,
Fluttering and dancing in the breeze.
❝ I Wandered Lonely as a Cloud ❞ by William Wordsworth
私は雲のように孤独にさまよう 谷や丘の上に高く浮かんでいる雲のように。
そのとき、私は群衆を見た。金色の水仙の群れを。
湖のほとり、木々の下、ひらひらと風に舞う。
Oxford English Dictionary 私の14歳の春 数十年経った今でも しっかりと胸に刻まれた確かな記憶がございます。今 改めて 当時 父親に買ってもらったオックスフォード辞書を手にしてみました。久しぶりのことです。詩とは、独自の文体と音律により、心情や意見を表現する文学作品として定義されていました。
雨の音。その音色は、一定のリズムを奏でては 止(や)み、陰という名の足跡を遺し 束の間の静寂の中で 遊びつつ、反復を繰り返し また 新たな類韻を踏んでゆきます。
あらゆる文学作品の中で詩ほど、美的品格を重視しているものはないと考えます。形式的な文字の中にも関わらず、音楽的 呪術的要素が ふんだんに盛り込まれていることを覚えます。
そして、表層では あらゆる人に共通です。つまり、読み手が代わっても読む文字は同じです。しかしながら、瞳に映るひとつひつとの文字とその連綿たる羅列は、読み手の人生により 解釈を異にします。
完結に申し上げますと、自分は ただただ孤独だなと感じている時に ワーズワースの詩を手にしてみます。どのように感じるでしょうか。その一方で、自分が幸福に満たされている時に 同本の当行を追ってみます。
新しい温かな光を見つけることが出来ます。自分の身体の中の魂とは ひとつのようで、実は ひとつではなく2つあるのかもしれません。2つのようで ひとつしかないのかもしれません。己の胸の内なる心と声ですら、ひとつと感じられないことが 私たちの人生には 時にはあるものです。
そう、読み手が違えば 尚更です。一行一行は、他の行と関連を成し、その詩全体に究極的な意味を付与しています。たとえ孤独な時間を重ねても、憂鬱な夜をいくつ過ごしても、雨の声が 冷たく刺さる刃のように聞こえても、もう少しだけ読み進めようと思える時間や そのように出来る日が 向こうからやってきてくれるはずです。
それは 私たちは 知っているからです。美しい自然を彷徨い、温かな記憶を彷徨い続けていたあの頃の自分を。そして、きっと また出会えます。そう 雨の声を聞き続けてみれば、心の詩を もう一行 読み進めてみれば 見つけられるのです。夜闇を照らす朝の光のように。
保壽寺は、お寺という場所は、自分の心と身体を癒し 豊かな未来へと そのやさしい糸を紡ぐ場所。私は 心から そう信じています。




末筆ながら、この度のイベント開催にあたりまして、遠路 足元の悪い中 ご参加頂きました皆さま、本当にありがとうございました。心より厚く御礼申し上げます。
講師をお引き受け下さり、多大なるご協力ご尽力を下さいましたNATSUKIさま YUKOさま 本当にありがとうございました。現在 薬膳茶講座をご担当頂きましたNATSUKIさまとは、CAFE TERAオリジナル薬膳茶&花茶のお打合せ 試作を致しております。近日、カフェでのご提供 販売を行う予定です。
また 、常日頃より 私の考えを深くご理解を頂き、主催の任を快くお引き受け下さっておりますMAKIさま YUCCAさま、そして 至らぬ私をいつも温かくお支え頂いておりますスタッフの皆さま シェフの皆さま 関係者の皆さま 本当にありがとうございました。この場をお借り致しまして、改めまして、衷心より厚く御礼申し上げます。
次回は、7月7日(月)の開催となります。お申し込みにつきましては、イベント告知後の開始となりますので、当ホームページ及びインスタグラムをご確認下さいますようお願い致します。たくさんの皆さまにお会い出来ますこと、心より楽しみに致しております。