MAIN HALL:本堂外観
©︎Satoshi Shigeta/繁田諭写真事務所 【西参道より本堂・客殿・枯山水庭園を …
【曹洞宗 渓谷山 保壽寺】TDO+MOON BALANCE × Tera-Ken
去る8月22日(木)・8月29日(木)の2週間にわたり、当寺にてレクサス様とのコラボレーション企画を開催致しました。
車両の展示をはじめ、株式会社グリーディ(天然回帰)様によるラベンダーの蒸留デモンストレーション、ディフューザー作りワークショップ、住職による法話をご拝聴頂き、併設のカフェ・テラにて、ご参加頂きました皆さまに スペシャルメニューにて イタリアンコース料理をご賞味頂きました。
先ずもって 誤解を承知で記載致しますことをお許し頂きたく存じます。かの有名な『般若心経』というお経の中に「無眼耳鼻舌身意(むげんにびぜつしんい」という一節があります。ご自身の顔を鏡で改めて見て頂きたいと思います。「目」が2つ、「耳」が2つ、「鼻(孔)」が2つあります。しかしながら、「舌(口)」は、1つしかありません。なぜでしょう。「意」とは、心です。ご自身の「心」は、いくつありますか。最終日の法話でお話し申し上げた内容です。
「お寺」と「車」、一見すると関わりがないように思われる皆さまも多々おられるかと存じます。私が考えるその温かな関係につきましては、先行して投稿致しましたInstagramをご拝読頂きたく存じ上げます。
『日々の暮らしに癒しと ときめきを』
多大なるご尽力を頂きましたレクサス社員様事務局の皆さまがご考案になられました今回のイベントのテーマ。残念ながら、未だに 私は 国産最高級車とされるレクサスオーナーではございませんが、レクサスが素晴らしいと言われる所以を、今回のイベントを通して心から感じることが出来ました。それは、車両そのものを超えて スタッフの皆さまの温かな心が織りなす世界があるからです。
私たち人間の英知が凝縮された金属の塊は、芳しい香りと温かな心で包まれ、ハンドルを握る人々を魅了し続けます。そう 風を切り 流れる景色が美しいと感じるのは、私たちが自分の足で 自分ひとりで歩けるようになる ずっと前、母親に抱かれ 父親の背中に 必死でしがみついていた あの懐かしい温もりを思い出すからだと信じています。
末筆ながら、本イベントにご来場ご参加頂きました皆さま、遠路ありがとうございました。終始懇切丁寧なるご対応を頂きましたレクサススタッフの皆さま、本当にありがとうございました。 私の考えを深く理解し、『想い』を『香り』で 「やさしく」お伝え下さいましたグリーディスタッフの阿部様 太田様 ありがとうございました。そして、最後になり 大変心苦しい限りではございますが、当カフェ運営に関わる関係者 スタッフの皆さま シェフの皆さま 常日頃より多大なるご協力ご尽力のもと この度も打合せから最後の最後まで 細やかなるご対応をありがとうございました。衷心より厚く御礼申し上げます。
今後も 私自身 僧侶としても 一人の人間としても 日々 更なる研鑽を積みつつ、さらには 様々な企画やイベントを開催し、檀信徒の皆さまをはじめ 一般の皆さまにも 広くお寺を開放し、『開かれたお寺』を目指し、遠路この秋保(あきう)の地を訪れになられる皆さまが「お寺」を通し、心通わせられる温かな場所を見つけたり、思い出して頂けるような 美しい世界を創っていきたいと思います。
保壽寺及びカフェ・テラの会場としての貸し出しに関しましては、【FOR RENT 貸会場】を ご高覧下さいますようお願い申し上げます。尚、当寺境内地全域を利用する大規模イベントから ご有志の皆さま、ご友人さま や ご家族さま、さらには、たとえば、ご参加が お一人さまなどの個人的なご利用にも可能な限りご協力致しておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
2024年7月号『文化が息づく大人の情報誌 りらく』さま(2024年6月28日発刊/定価660円)にて、特集記事「ご縁をいただく 寺社カフェめぐり」の最終2ページにわたり、当寺及び当カフェのご紹介を頂いております。これまで既に数百名になるかと存じますが、本当にたくさんの皆さまに「御住職、買わせて頂きました‼」「伊藤さん、見ましたよ‼」と ありがたいお声をお掛け頂いております。 ▶▶▶ デジタル版『りらく』 試し読み
先月末、こちらのホームページに先行して、インスタグラムにて記載致しておりますが、当カフェ以上に ご掲載の寺社仏閣カフェさまは、素敵な場所で魅力的な商品ばかりでございますので、是非 お手にお取り頂きたく存じ上げます。
カフェ・テラのコンセプトのひとつであり、私が考える信仰の在り方や私たち人間が歩む方向性 『思いを カタチにする』ことの大切さを この度の取材を通し、改めて 胸に深く刻むことが出来た かけがえのない貴重な時間でした。
真っ直ぐな視線と私の呼吸の音までも 丹念に拾い集め 美しい文章で奏でて頂きましたライターの関口様、窓から射す温かな光と歩幅を併せ 優しい色へと導いて下さいました写真家の大沼様、私の言葉ひとつひとつの行間を 柔らかく繊細に紡いで頂きましたM様、そして、終始ご丁重にご応対頂きました株式会社プランニング・オフィス社の皆さま、本当にありがとうございました。
この素晴らしい雑誌を手にして、いつの日か 秋保のこの地を訪れて頂けるであろう皆さま。保壽寺とカフェ・テラは、浅学の私を育ててくれている お檀家の皆さまと そのご先祖さまの温かな気持ちが織り成し 創り上げた唯一無二の世界です。
そして、約2年半前から カフェ・テラを訪れになられております たくさんの皆さまが 更なる『目には決して見えない美しい宝物たち』を ここに運び、私にたくさんの学びを そっと 優しく教えて頂き、現在のカタチとなりました。
『信仰』とは、『人』の『言葉』を『仰ぐ』【頼りにする・拠(よ)りどころとする】ことです。お寺は 自身の心を話す場所。宗教や信仰という堅苦しい言葉は、時に 私たちを身構えさせることもございますが、家族の言葉、大切な誰かの言葉、尊敬する先輩の言葉、皆さま信じられていることと存じます。そして、信じてみようと思われることと存じます。そう 私たちは みんな胸の深いところには『信仰』という名の花が咲いているのです。
この保壽寺は このカフェ・テラは、これからも 私自身ではなく、この地を遠路訪れてくれる皆さま おひとりおひとりが創り上げ、心を通わせることが出来る温かな場所であって欲しいと心から願ってやみません。
最後となり 大変心苦しい限りではございますが、まだまだ至らぬ私に対し、深いご理解と多大なるご協力を常日頃頂いておりますカフェ運営に関わるスタッフ・シェフ・パティシエの皆さま、改めてまして、この場をお借り致しまして、衷心より厚く御礼申し上げます。いつも本当にありがとうございます。