MAIN HALL:本堂外観
©︎Satoshi Shigeta/繁田諭写真事務所 【西参道より本堂・客殿・枯山水庭園を …
【曹洞宗 渓谷山 保壽寺】TDO+MOON BALANCE × Tera-Ken
去る3月13日(木)第2回目となるリトリートイベントを開催致しました。今回は、ハンドエステによる脳洗浄を12名のセラピストの皆さまのご協力ご尽力のもと、当寺本堂に施術ベッドを搬入し 癒しの空間を作りました。
詳細に関しましては、当寺公式インスタグラムをご高覧下さいますようお願い申し上げます。
平均値を中心に物理量が 心地よく揺るやかに 変動していく。私が皆さまに ご提供申し上げたいのは
FLUCTUATION + です。
『1/ F のゆらぎ』という言葉を、耳にしたことがある方も おられるかと存じます。つまり 、エフブンのイチのゆらぎを 心と身体に、私の思いを当寺の檀信徒の皆さまと共に カタチにし 創り上げている この『特別な空間』に 身を委ね 心を委ね、それぞれが この世界観を感じ、それぞれに 体現して頂くことです。
日々の生活の中でも そう。家族や知人との関係も そう。恋愛は 尚更です。あなたは 大切な人に
心地よいリズムで 抱かれていますか。あなたは 大切な人を 心地よいリズムで 抱きしめていますか。
世界は 「ゆらぎ」で 出来ています。宇宙に揺らぎがなかったら、水素とヘリウムが薄く広がるだけの
暗黒の世界であったと言われいます。量子力学の分野になりますが、真空には この「揺らぎ」があるからこそ、素粒子は 生まれ さらに 生まれた素粒子もまた同様に 揺らいでいます。
私なりに これを禅の言葉に置き換えるならば、これこそが まさに『諸行無常』であると思います。
私は 雨の日も 好きです。なぜなら そこには 晴れの日よりも 『物語り』があるからです。
晴れの日には 陽の光りを浴びようと、外出し たくさんの人たちが賑わいをみせる。雨の日には 外に出かけるのを ためらいます。小雨 土砂降り お天気雨。
雨音を聞きながら、思い出す景色があります。今の自分を鑑みることもあります。これから訪れるであろう行く末を想像してみることもあります。自然には ゆらぎがあるからこそ、私たちは 風情や情緒を感じるのです。
私たちの心だけではありません。毎日の肌も そうです。常に 揺らいでいるのです。ゆく川の流れのごとく 絶えずして、よどみ とどまり 『清ら』となります。
『いつまでも 美しく 揺らいでいたい』
いにしえより変わらない風に、身を委ね 心を委ね、皆さまの日常に 皆さまの日々のゆらぎに、やさしさ と 温かさ そして 落ち着きと癒しという 美しさを添えられますよう願ってやみません。そう 心地いい音色である『1/ F』の先には、私たちの日々に『+』という彩りを与えてくれる。そう 信じています。
この度 遠路 秋保の地にお越し頂き、当イベントに ご参加下さりました皆さま ありがとうございました。早朝より イベント終了後まで 多大なるご協力ご尽力を下さいましたセラピストの皆さま 本当にありがとうございました。
常日頃より、私の考えを深くご理解を頂き、主催の任を快くお引き受け下さっておりますMAKIさま YUCCAさま、そして 至らぬ私をいつも温かくお支え頂いておりますスタッフの皆さま シェフの皆さま 関係者の皆さま、衷心より厚く御礼申し上げます。
次回は、5月17日(土) に お2人の素晴らしい講師であられるNATSUKI先生 YUKO先生をお迎えし、薬膳茶&セルフケアヨガを開催致しますので、どうぞお楽しみになさって下さい。皆さのご参加を心よりお待ち申し上げております。
— SPECIAL THANKS —
MAKI /Aiko/Miho/Rika/Honami/Nao/Sayaka/Akiko/Coco/Nanaka/Yuko and YUCCA
本年、当寺にて1年間を通して行うウェルネスリトリートイベントの第一回目を、去る2025年1月25日(土)に開催致しました。
“Present Moment, Wonderful Moment” Parallax Press California 2020
ベトナム僧ティク・ナット・ハン師の著者があります。
時は遡ること2019年、私が修行した神奈川県横浜市にある曹洞宗の大本山 總持寺(そうじじ)にお招きし
マインドフルネスリトリートをテーマに研修会を行いました。
曹洞宗(そうとうしゅう)をお開きになられた道元禅師(どうげんぜんじ)の教えのひとつに、このマインドフルネスがあります。
Be one with what you do 今 しているのことと 一体になる
これを『只管(しかん)』と言います。
この度 開催したWellness Retreat 2025の中で、私が頂いた時間で 少し触れた『只管打坐(しかんだざ)』という曹洞宗の坐禅のあり方です。Thick Nhat Hanh 師の言葉をお借り致します。
全ての瞬間を無限の今とし生き 全ての存在に慈悲の目で向き合う
人里離れた秋保の空の下、大自然に身を委ね 頬をつたう空気を感じながら、背筋を伸ばし 自身の心の柱も正してみる。
私たちが身にまとう衣服は、元来は はた織りにより 作られてきました。一枚の反物(たんもの)にするために無数の糸を紡いでいくのです。
初めは 縦の糸をあしらえ、次に 縦の糸に 横の糸を 紡いでいきます。
そう 縦の糸は 自身の心の柱。そして 横の糸は、これまで あなたが出逢ってきた人たち。これから あなたが出逢う人たちです。縦の糸 そう 心の柱が 真っ直ぐでなければ、美しい一枚の反物(衣服)を 創ることは出来ません。
お寺とは 元来 老若男女が集い 行き交うところです。保壽寺の檀信徒の皆さまの中でも 同じことです。顔見知りの人 そうではない人。まだ お会いしたことがない人。それぞれです。
ただ それぞれが それぞれに、ただただ それぞれの思いのまま、それぞれの考えのまま、訪れて頂けるだけで構わないと思っております。
同じ場所を訪れていれば いつかは 出逢います。自身に 美しい横の糸を紡いでくれる人が。そして 世界が。お寺とは そんな清らかな場所であって欲しいと心から願っています。何も 保壽寺でなくても構わないとさえ 思います。
ただ ひとえに 私は 皆さまに、いつしか 敷居が高く 入りづらいと思われるようになってきた お寺の概念を一掃するきっかけを、この保壽寺を通し 日本全国どのお寺も、そんな『あたたかく やさしい』場所だと感じて頂きたいと考えて参りました。
偶然の反対は 奇然ではなく 必然です。同じ場所を訪れ 偶然紡がれる縁もあれば、私が用意する必然で 紡がれていく 温かな縁もあるはずです。
2025年 一年間を通して開催する同イベント。各回の講師の先生の時間の他に、私に用意される『ひととき』があった場合、続きは その時の お楽しみと致します。
私と一緒に 座ってみませんか。皆さまとお逢い出来ますこと 心より楽しみに致しております。
先日より はじまった Wellness Retreat イベント、私が Makiさま Yuccaさまに 主催を委ねた理由につきましては、この度 ご参加頂きました皆さまは、深くご理解頂けたものと 心から信じております。
改めまして ご参加頂きました皆さま、遠路 本当にありがとうございました。
Makiさん Yuccaさん、お打合せから 準備 お片付け 最初から最後まで 細やかなお心配りを 本当にありがとうございました。
いつも 最後になり 心苦しいばかりですが、スタッフの皆さま シェフの皆さま 日頃より 至らぬ私に多大なるご尽力を頂いております関係者の皆さま、本当にありがとうございます。
そして 若輩の私に いつも本当に大切なことを ご教示 お導き頂いております お檀家の皆さま、本当にありがとうございます。
最後になります。長文につき 恐れ入りますが インスタグラムにて投稿致しましたリール動画の言葉を日本語訳してみましたので 併せてご高覧頂ければと存じます。
人生で 本当に大切なことは 時に 目には見えない
大きな夢や こうなりたいと願う希望 成し遂げたい願望を考えながらも
目の前にある ごくごく 小さなことにも 喜びを感じられる自分を 決して忘れるな
この朝の光は きっと あなたを輝かせ 今 目の前に広がる24時間は あなたを慈しんでくれるだろう