TENGAI:天蓋
当寺の本堂内装飾のひとつ。この度の改修工事に併せて、人天蓋(にんてんがい)の磨き直しを行う。本堂中央部分、住職が座るその場所の頭上にあるものが、人天蓋と呼ばれ、本堂内陣(ないじん)のご本尊さまの上にあるものを、仏天蓋(ぶってんがい)と言う。
古来、インドでは、僧侶が読経中に、暑い陽射しを避けるために用いられた日傘。時を経て、煌びやかな装飾品となった。ここに至るまでには、美しい物語がある。改修を終えた当寺には、『菱』が多く見られる。当寺の新しい物語もまた美しく輝き続けてくれるよう願いを込めて。