TATAMI:畳
本堂内の畳縁。禅宗寺院に見られる伝統的な高麗縁を施した大間(だいま・・・本堂中央部分)の畳縁は、改修前の装いを継承。縁(ふち)は、縁(えん)とも読む。仏教で大切にされている言葉のひとつ。そして、畳は、古来より『田』を意味する。
豊かな実りをもたらすために、田から田へ、田を通して、水を流す。本堂に敷き詰められた田には、それぞれの『おもい』の水を流し、『ねがい』という信仰の稔りをもたらす意味が込められているのだと思う。
ここに訪れるたくさんの皆さまが紡がれるご縁が、花を咲かせ美しい世界を織りなしてくれること願いつつ。