WINTER VIBES:雪冴ゆる
感覚的かつ総合的に表現する言葉のひとつに『冴(さ)ゆる』という美しい日本語があります。視覚、聴覚、触覚など、いわゆる五感でとらえるばかりでなく、寒さが極まったときの空気や大気の感じと、透明感や純度の高さが、そこには加味されます。
以下は、大歳時記からの引用。
天井の月、星をはじめ風や闇までも冴える。さらに声や物音、楽器の音も背筋のぞくぞくするような寒気に似て響いてくる。温もりや暖かさを峻拒(しゅんきょ;きっぱりと断ること)した潔さである。
当寺でも雪かきに追われる寒さ厳しい時節ではございますが、日常の喧騒を離れ、白銀の世界に身を委ね、心の安寧を求めてみませんか。皆様のご参詣を心よりお待ち申し上げております。
写真は、年明け早々にご参詣頂きました折に撮影をお願い致しておりました当寺の檀信徒のオーストラリアご出身のカメラマンDAN PARSONS様の作品です。冬の雪化粧を纏った美しい景色を収めたく、幸いにも撮影当日、私たちも驚くほどの好環境の中で撮影することが出来ました。これから少しずつご紹介致したく存じます。