ESTABLISHED : お盆のご供養のご案内
■日時:令和5年8月7日(月) 午後1時より開始
■場所:保壽寺本堂
■名称:施食会法要(せじきえほうよう)
■供養料:5,000円 ※檀信徒の皆さまは、別途ご案内のとおりです。
■内容:ご供養ご希望の皆さまにお集まり頂き、合同にてのご供養(法要)となります。
僧侶数名による参加のもと、読経(どっきょう・・・お経を読みご供養すること)を行います。
8月13日から8月16日の4日間のお盆期間に先立ち、当寺では、7月7日という旧暦の七夕という特別な日を、現在の新暦に併せ8月7日に例年どおり固定日として、皆さまのご先祖さまのご供養を申し上げております。
広大な天の川を挟んで、それぞれがそれぞれに光輝き、この夏の夜に年に1度逢う織姫と彦星の逸話は、皆さまがご周知のとおりです。
お盆は、私たち日本人にとって宗教を越え、広く伝統文化として息づいております。
この七夕という特別な日は、それぞれがそれぞれの願いを込め、古来よりお盆に帰って来ると言われている、今は亡き家族や大切な人に想いを馳せ、『今』という時間に『自分』がここにいるのは、亡き家族ばかりでなく、直接会ったことはないかもしれないけれど、『ご先祖さまがいたからこそ』であるという『ありがとう』の気持ちをお供えする大切な時間です。
お盆休みには、遠路離れた家族が帰省し、温かな時間を過ごす。
生きている人間と同じように、亡き家族もお盆に帰って来る。
私の言葉でお伝えするなら『死して なお 生かす 死して なお 生かし続ける』ということです。
こんなにも素晴らしい美しい想いが紡がれた行事は、他に類をみないと思います。
織姫と彦星の悲しいエピソードは、年に1度、美しい時を迎えます。そして、『また来年』と思いを繋ぐ。
『夜空があんなにも美しいのは、目には見えない一輪の花があるから』
『砂漠が美しいのは、どこかに目には見えない井戸を隠しているから』
星の王子さまの私が好きな一節を思い出します。
私は、本当に大切なものに気付くのは、パソコンの上からではなく、いつだって空の下だと心から信じております。
私が3歳の頃、父に教えてもらいました。
お寺の庭を一緒に歩きながら、その足を止め夜空を見上げ一番星をゆび指して、『あそこにおばあちゃんがいるんだよ』と。
少し大人になり、父親は嘘つきだと思うようになりました。
そしてさらに歳を重ね、心から思います。『父親のような人間でありたい』と。
今は、この時節の夏の夜空に瞬く一番星を見上げ、あそこには祖母と祖父と父がいるのだと信じつつ、8月7日を迎え、お盆のご供養を心を込めて行っております。
そして、見上げる星空を美しくしているのは、言うまでもなく、『あなた』だということを、ひとりでも多くの皆さまの心の深いところに届いて頂くことを願いつつ。
当寺の法要に参加をご希望の皆さまにおかれましては、ご予約の必要はございませんので、上記日時の法要開始時間に間に合うように直接お寺にお越し頂き、本堂内の受付までお越し下さい。
法要のあと、少しの時間ではございますが、浅学の身で恐縮とは存じますが、ご法話申し上げます。
その後、新しくお盆をお迎えになられる皆さまをはじめ、各種ご相談ご質問の時間を個別に設けますので、ご興味のあられる皆さまは、遠路恐縮ではございますが、是非お越し下さいますようお願い申し上げます。
ご不明の点等ございましたら、お電話、メール及びインスタグラムDMにて、気軽にお問い合わせ下さいますよう重ねてお願い申し上げます。